このままじゃ続けられない――残業と飲み会に追われた日々
natsukiさんの本業は、法人向けの新規開拓営業です。テレアポ、飛び込み営業の業務に、週に幾度もの会食がのしかかってきます。体力的にも精神的にもハードな毎日を送っていました。
「営業自体は嫌いじゃないんです。でも、このペースで40代、50代になったときに続けられるのかって考えたら、正直、無理だなって思ってしまって」
そこで、2024年12月に思い切って副業を始めました。「本業以外で、良いサービスを世の中に広げるマーケティングの仕事がしたい」という想いからでした。とはいえ、そう簡単に成果は出ませんでした。
「副業で成果が出ない一因は、本業の時間が長すぎるせいだと感じていました。だから、まず本業の時間を短縮することにしました」
そんなとき、natsukiさんはAIという「パートナー」に出会います。

AI知識ゼロから1日6時間の猛勉強
2025年4月、natsukiさんはSHIFT AIに入会しました。当時のAI知識は「全くのゼロでした」と明かします。
「最初は何から手をつければいいのか全然分からなくて。でも、とにかく勉強するしかないと思って、電車の中でもインプットを続けました」
natsukiさんは、仕事の移動時間や隙間時間も活用し、1日4〜6時間の学習時間を捻出しました。SHIFT AIの動画講座を次々と受講し、AIツールの使い方を実践しながら身につけていきました。
特に役立ったのが、Gamma、Genspark、ChatGPTといったツールです。本業で頻繁に作成していた提案資料のスライド作成にこれらを活用したところ、作業時間が劇的に短縮されました。
「スライド作りにすごく時間がかかっていたんです。でも、AIを使えば、デザイン面もしっかり作れるようになって。本業の残業時間を月10〜20時間ほど削減できました」
残業時間が減ったことで、副業にかけられる時間が増え、PDCAのサイクルも早く回せるようになりました。AIがくれたのは、単なる「効率化」だけではなく、「自分の時間を取り戻す」という確かな手応えでした。

友人の相談から始まった「ご縁」の連鎖
副業を始めた当初、natsukiさんが最初に取り組んだのは、友人が経営する会社のLINEマーケティングの改善でした。
「お金をもらう前から、友人のサービスを広めたいという気持ちでアドバイスをしていたんです。そうしたら、友人が『お金を払って雇いたい』と言ってくれて」
LINE構築を手がけ、問い合わせ率を60%から80%にまで引き上げることに成功。成果報酬として19万円を得たこの案件が、natsukiさんにとって最初の大きな成功体験となりました。
この成功をきっかけに、natsukiさんの副業は少しずつ拡大していきます。次に獲得したのは、法人向けのライティング案件でした。
「自分のメディア営業経験と、SHIFT AIで学んだライティングスキルを活かせる案件だと思って応募しました。自分の強みが生かせるじゃないかなと」
さらに、友人とのビジネスコンテストで入賞した際に知り合った人物から、マーケティング支援の新規案件も獲得。現在は3社と契約を結び、副業月収は25万円に達しました。
「キラキラ」の裏にある、泥臭い努力
副業収入の推移を見ると、入会1ヶ月目で2万円、2ヶ月目で19万円、3ヶ月目で21万円、4ヶ月目で25万円と、順調に増えているように見えます。
「数字だけ見るとすごくキラキラして見えるんですけど、やってることはすごく泥臭いんですよ」
natsukiさんが強調するのは、「行動」と「具体性」の大切さです。
「副業をしたいけど動けていない人って、具体的な目標設定ができていないんだと思うんです。『楽しいこと』や『お金を稼ぐこと』が『具体的』だと勘違いされがちで、『なぜ』それが必要なのかという深掘りが足りていないような気がします」
natsukiさん自身も、目標を明確にするためにChatGPTを使って自己対話を繰り返してきました。「何を、どうやって、いつまでに達成したいのか」を明確にし、周りの人に公言することで、自分自身を動かしてきたと言います。
「それと、家族やパートナーに状況を理解してもらって、環境を整えることも大事です。自分だけで頑張るのはすごく厳しいので」

挫折が教えてくれた「マーケティングの価値」
natsukiさんはコロナ禍で大きな挫折を経験しました。当時、社会人2年目に立ち上げたスポーツジムがコロナ禍で閉鎖に追い込まれてしまいました。当時はマーケティングの知識が全くなく、「良いサービスを提供している自信はあったのに、売上が上がらない理由が分からなかった」と振り返ります。
「PDCAを回すこともできず、本当に苦しかったです。でも、なぜ自分のジムは潰れたのに、他のジムは残ったのか。その違いは何だったのかを分析して、マーケティングを学ぶモチベーションに変えました」
この経験がきっかけで、natsukiさんはデジタルマーケティングのスクールに通い、現在の仕事に繋がる知識を身につけました。
「頑張っている自分が好き」――劣等感が原動力に
行動力の塊のように思えるnatsukiさんですが、「自己肯定感が低く、劣等感を抱いてきました」と明かします。
「兄と弟がいて、特に兄は社交的で天才型なんですよ。なんでもできちゃうので、幼少期は、親から『なんでお兄ちゃんはできるのにあなたはできないの?』とよく言われました」
そんなnatsukiさんにことあるごとに相談にのってくれたのは父親でした。中学2年生でバスケットボール部の部長を務めた際には、父親からチームをまとめる方法についてアドバイスを受け、成功体験を積み重ねることができました。
「当時の体験がルーツになっているかもしれませんね。頑張ると成果が出るという確信と、ちょっと恥ずかしいんですけど、頑張っている自分が好きだという自己肯定感に繋がったんです」
「頑張っている自分が好き」――この感情が、natsukiさんの挑戦を支え続けています。
「足りない知識やスキルを何としてでも習得しようという原動力になっているんです。新しいスキルを習得して、視点が変わることで、過去の自分に『こうできたはず』と思えるようになる達成感が喜びに繋がっています」

副業に迷う人へのメッセージ
最後に、natsukiさんから副業を検討している人へのメッセージです。
「具体的な目標設定と周りへの宣言が本当に大事です。何を、どうやって、いつまでに達成したいかを明確にして、周りの人に公言することで、自分自身を動かすことができます」
「それと、『頑張っている自分が好き』という気持ちは、みんな持っているはずなんです。生きていればあるはず。だから、少しでもやりたいと思ったら、今すぐ行動してほしい。Xとかで連絡してもらえれば、愚痴でも何でも聞きますから」
AIがnatsukiさんにくれたのは、「時間」と「自信」でした。そして、これからの人生を自分で選び取る「勇気」でした。
SHIFT AIでは、こうしたさまざまな「AIシフター」の挑戦を応援しています。SHIFT AI説明会やコミュニティで、あなたも一歩を踏み出してみませんか。
撮影場所: WeWork Shibuya Scramble Square


